よくある質問

PCC(Protected Cell Captivev)に関するご質問など、お問い合わせの多い内容を掲載しております。
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制度について

PCC(Protected Cell Captive)とは、保護セルキャプティブと呼ばれるキャプティブの一つで、再保険会社として損害保険の管理を保険会社と共に行うスキームになります。

Captive Review誌によると2020年末時点で世界で運営されているキャプティブ数は6,304、またPCCの稼働しているセルは3,039とのことです。日本のキャプティブ利用は100程度と言われています。

支払い保険金の負担分が再保険料として受け取る保険料よりも多ければ利益は出ません。費用負担が少ない分、通常のキャプティブと比較して、利益を生みやすい状態であると言えます。

損害保険であれば対象になります。基本的に損害保険であれば対象になりますが、事故頻度が高い種目、損害率が50%を超える種目は対象としない方が良いと言えます。

Labuan Companies Act 1990 となります。

Labuan Companies Act 1990,
130T (3) and (4) , Section 140 となります。

  • Labuan Companies Act 1990 – Section 130N to 130ZC are applicable to PCC. But some other sections in LCA may be subject to PCC too.
  • Labuan Financial Services & Securities Act 2010 – section 101 to 128 are pertaining to insurance but not all are related to captive.
  • Guidelines on establishment of PCC
  • Guidelines on capital adequacy requirements for Labuan captive
  • Guidelines on Captive insurance business in Labuan IBFC & its clarification note
  • Guidelines on general reinsurance arrangement
となります。

ラブアン金融庁では、各セルのソルベンシーマージン比率(保険会社の経営の健全性を示す指標)を監視するシステムがあり、セル及びPCCキャピタルが破綻しないためのインフラが整っております。
会計については、1990年ラブアン会社法の130S(3)項に規定されており、各セルの会計は顧客勘定で分別管理されますので、仮にセルが破産したとしても他のセルおよびキャピタルに影響が及ばないようになっています。

手続きについて

利用開始までの手続きは、以下になります。
1.  セル活用の打診
貴社のリスクに対する適切な保険スキームの洗い出しを行います。
2.  フィージビリティスタディ
収支シミュレーションと必要に応じ、再々保険の見積金額を算出します。
3.  セルオーナーの確認および承認
フィージビリティスタディの数値を参考にPCC導入についての承認いただきます。
4.  ラブアン金融庁への申請
弊社を通じ、ラブアン金融庁へPCC利用についての申請を行います。
5.  セル契約書締結
貴社とセル(PCC)間で契約書を締結します。
6.  初年度費用支払い
Green Oak PCCへ初期費用をお支払い払いいただきます。
7.  事業開始
貴社がセルオーナーとしてセルの運用を開始します。

保険会社へPCC利用をお伝えいただき、条件等確認していただく必要がございます。必要書類を準備いただきましたら、ラブアン金融庁へ申請が完了し、概ね30日程で承認がおり、利用開始可能となります。セルの信用補完の為に、格付けA以上の再保険会社との再々保険の手配及び格付けA以上の金融機関からのLetter fo Creditの手配など概ね1〜2ヵ月が目安となっております。
*2022年12月末までは、暫定措置としてセル毎のラブアン金融庁の承認は必要なく、届出のみによりセルの利用を開始することが可能となっております。

PCCについての事務手続きについては、基本Green Oak PCCが作業をしますので、お客様の方で作業していただくことはありません。
PCCとは、ジャパンリスクスペシャリストが連携しますので、PCCへの連絡や管理作業は必要ありません。

個々のセルは法人格を持ちませんので、法人登記の必要はございません。
セルの利用契約書及び申請書類(翻訳・認証済み)を現地当局へ提出するのみで利用が可能です。

認証作業を受託している業者及び御社がご契約されている公認会計士及び税理士の認証も有効となります。
また、弊社の提携企業のご紹介も可能です。

株式発行数、一株当たりの金額の制限はございませんので、セルオーナー企業にて任意で設定いただくこととなります。

Green Oak PCCが提供する顧客用の口座をお使いいただくことになります。
金融機関はUnited Overseas Bank LTd. マレーシア支店となります。
セル毎の会計は全て別口座となっており、他社の資金とは完全に独立しています。口座詳細については毎月レポートを発行させていただきます。

業務について

セルの利益に対してはラブアン法人税の3%が適用されます。日本所在の親会社へ配当をする場合、配当額は投資収益として計上し、他の収益と合算されます。

ラブアンの法令で規定された責任準備金等の要件を満たした上で、それらを超えた余剰については、配当及び貸付の形にて自由に拠出が可能です。

PCCについては、法人ではないため、役員会は必要ありません。またラブアン現地に行っていただく必要もございません。ピュアキャプティブの場合は、子会社となりますので毎年役員会の開催が必要となります。

その他ご質問・ご相談は、お気軽にお問い合わせください。

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